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| パチ屋で本当にあった怖くない話(仮題) 第一回 |
ある夏のまっさかり、それはそれは身体が溶けるんじゃないかってくらいあっつい日。
いつものようにパチスロを打ちに行ったんです。
なんの台を打っていたのかは忘れてしまったんですが、ネットのよくレバーの先端の玉が取れる台だったと思います。
打っているとレバーの先端が取れるんですよ。
叩いてるうちに、丸っこいレバーの先端が徐々に左回りしてって、ネジがはずれるみたいな感じで、ついにはぽろっとはずれて転がり落ちてくんです。
左に回ってくと取れちゃうんだなってのがわかったので、気をつけて、叩いた後に指でつまんで健気に右に回したりしてました。
すんごい地味で涙ぐましい努力です・・・。
それでも100プレイくらい気を抜いてその作業をサボっていたら、またぽろっと落ちて床を転がっていくじゃないですか。
「おいおい、またかっ!」
ってレバーが転がっていく先を目で追ってたら、
通路を歩いてきた髪を後ろで結んだチョンマゲ風のおっさんの歩くスピードと玉の転がるスピードがジャストフィットして、おっさんナイスシュート。
そりゃもう、おっさんが少し小走り気味だったせいか、すんごい速度で飛んでく我が台のレバー玉。
まるで松山くんのイーグルショットばり。ぐんぐん加速つけて飛んでく我が玉。もうものごっつい勢いの我が玉・・・。
我が玉っ我が玉って連呼しといて言うのもなんですが、なんか赤面じゃないですか?書いてて恥ずかしくなってきます・・・。
それで、浮力を得た我が玉は階段の2段目に当たって反動で跳ね返って高く飛び上がります。
「あ〜」
とあまりに一瞬の出来事になす術なく玉の行方を見守る俺。
もうさっきまで手元で叩いてたとは思えない状況に置かれている我が玉。
するとどうでしょう。ちょうど階段の近くを歩いていた綺麗なワンピを着たおねえさんの胸元にゴールイン!
ちょんまげゴォ〜〜〜〜ル!!信じられない奇跡のゴォ〜〜〜〜ルゥッ!
アンビリーバヴォ〜スーパーゴッ〜〜〜〜ルッ!!
サッカーのアナウンサーがいたらきっと叫びまくってるに違いない、そんなミラクルゴールでした。
「えっ!マジで!」
思わず心の中で叫びます。
びっくりしたおねえさんは慌てて玉を取ろうとしたのですが、逆にあだとなってすっぽり胸元から服の中へ。。
玉をけっとばした、ちょんまげも、今目の前で起こったことが理解できずに呆気に取られてました。
しばしの静寂が訪れます。まるでスローモーションのようだっていうのは、まさにああいう事を言うんでしょうね。
ほんの1,2秒がとてもとても長く感じます。そう、スローモーションのように。
予想はしていたものの、ヒザ丈のおねえさんのワンピの中、股の間から転がり落ちてくる玉。
「あっ、産まれた!」
誰かがそう言ったような気がするのは気のせいですが、目撃した全員がきっと心の中でそう思ったはず。
でも産まれたとかそんな悠長な事言ってる場合じゃない。
速攻でかけよって「すみません!」って謝ろうと言葉を発しかけたんですが、
ちょんまげが先手を切って平謝り。
ぼけっとしてる場合じゃないなと現場にかけよって、ちょんまげとおねえさんにペコペコと謝りました。
ちょんまげが拾ってくれた、我が玉を顔真っ赤にして受け取ります。
ちょんまげ、あんたミラクルゴール決めた上に凄い紳士プレーだよ!
しげしげと手元に戻ってきた我が玉を感慨深く見つめながらゆっくりと席に戻り、必要以上に右回ししてからプレー再開しましたとさ。
でも落ち着かずに持ち玉流してヤメ。。
この日のMVPは文句なくちょんまげだったと思います。
今思い出しても、恥ずかしい・・・。
もっとレバーは頑丈に作って欲しいと切に願った一日でした。
たまぁ〜に玉外しちゃってる人いるけど、構わず玉なしで軸叩いてプレイ続行している人もいますね。
それ、手痛いだろうと・・・。
1番の被害者だったであろう、あの時のおねえさんすみませんでした。この場を借りてもう一度ごめんなさい。。
もうあんな事は2度と起きないだろうとは思いますが、今でも締まりの弱いレバーにはびびりますね!
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